第42回 紀美野町 高熊様「第二の人生も楽しみいっぱい」

今回訪れたのは、緑がいっぱいの紀美野町の山あいにある高熊様のお宅です。
谷川沿いの静かなところですが、実は高速道路の海南東ICから車で30分もかかりません。大阪からも1時間ちょっとで来られるため、孫を連れて遊びにくる息子さんや、大阪の友人が遊びに来るのを楽しみにされています。

外観

高熊様のお宅は、昭和30年代に建てられた母屋に加え増築した部分もあるので、平屋ながらなかなかの広さがあります。十分な駐車スペースに加え、車が3台ほど入るしっかりした車庫もあります。
外観は和風ですが、玄関を入って招かれたリビングにびっくり!

リビング

ダイニング・キッチン・和室に加え、掘りごたつふうのスペースまであります。柱を残しながら開口部を広くとり、まるで別荘のモデルルームのようです。

これをなんと!ご主人が自分でされたとのこと。お兄さんが大工さんなので少し手伝ってもらったそうなのですが、ほとんどをご自分でされているそうです。

 退職後の暮らしのため、早くから購入

高熊様ご夫妻ご主人は今年の3月に定年退職されたのですが、実はここを購入いただいたのは8年前。
「定年後は田舎暮らしをしたい」と思ったのが10年ほど前で、ご夫婦共通の趣味である陶芸ができるところを探していました。

ご夫婦ともに富山県の出身ですが大阪暮らしが長く、また息子さんも大阪に居ることから、温暖で大阪から便利な和歌山で探すことにしました。
しかし何度か遊びにきたことがあるものの、くわしい地理まではわかりません。

当社(スエタカ)のホームページなどを見て、物件の住所を見ていろいろな地域を見て回ったそうです。それで良さそうなところに目星を付けていったのですが、気に入った物件はどんどん売約済になっていきます。
そこで、退職までは年数があったのですが気に入ったこの家を購入することになりました。

直前まで前の家主が暮らしていたので、浄化槽も付いて水回りもすぐ使え、増築部分にも水回りがあるので自分でリフォームするにもぴったり。退職までは別荘のように使いながらリフォームしていくことにしました。

 屋根裏に何かいる!

作業用の道具

始めは週末にしか来られず、空き屋状態になっていました。
ある日、久しぶりに泊まっていると夜に屋根裏から音が・・なにか動物が走り回っているようです。
天井板を少し外して見てみると、なんとアライグマが!
誰もいないうちに入り込んでいたようです。町役場に相談したところ、捕獲してもらえました。

もともと天井が低く古かったので張り替える予定だったのもあり、まずは天井のほとんどをはがして掃除し、リフォームに取りかかりました。ここで早く買ったのが幸いし、作業中もホコリのなかで生活することもありませんでした。

 早くから地域に溶けこんで

早くから購入して、週末に来ては近所の人や周辺の農作業している方とお話ししていたことで、少しずつ地域の皆さんに溶け込んで行くことができました。定年まで5年以上もあるのに購入は早いかな?とも思ったそうですが、逆に少しずつ地域に溶けこめたのでよかったとのことです。
実際には定年退職後、今年の5月に引っ越してきたばかりですが、すでに顔見知りになっていたためスムーズに生活を始めることができました。

 リフォームのあとは、いちばん楽しみにしていた陶芸を

作品

田舎暮らしの理由の一つは、ご夫婦共通の趣味である陶芸。大阪では教室に通っていたのですが、定年後は思う存分やってみたい。
そんな話を知人にしていたところ、しばらくしてから「陶芸教室をしている親戚が教室をやめるので、陶芸の窯や道具はいりませんか?」とお話をいただきました。これはもう何という縁でしょう!

さっそく譲り受け、広い車庫に設置しました。そのうえ釉薬や土までいただいたので、いつでも始めることができます。

陶芸教室の友人も楽しみにしてくれていますが、引っ越してからまだ3ヶ月。やっと一部のリフォームが終わったばかりなので、「来年には」と待ってもらっています。
そのときは泊まってもらって一緒に陶芸をしようと楽しみにしています。

猫の時計
奥様お気に入り、猫の時計。奥様のキャラクターそのものの、楽しく幸せそうな作品です。

窯
車庫に設置した窯。煙突も取付け済で、活躍の日を待っています。 

畑仕事も楽しみ

この家に決めたもう一つは、広い畑があること。都会暮らしだったので不慣れなのですが、近所の「先生」に教えてもらいながら始めています。

畑
リビングの窓から見える畑。手前は「先生」の畑で、その先が高熊様の畑。
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サツマイモを植えていて、そろそろ収穫かな?と思っていた矢先、イノシシに食べられてしまいました。しばらくは柵の強化に手がかかりそうです。

 第二の人生は楽しみいっぱい

家のリフォーム、陶芸、畑。早くから夢見ていて、定年退職後すぐに実現に移した高熊様。
便利な都会から180度違う田舎暮らしですが、大阪から1時間ほどと近いことや準備期間があったことから、特に抵抗もなく新しい生活が始まりました。

海南ICからの道路は、一部細いところもあるのですが、バイパスが整備されつつあるので今後ますます便利になると思います。
リフォームが一段落ついたあと、友人を招いて陶芸をしたり、息子さん家族が遊びに来ている姿が目に浮かぶようです。