かつらぎ町は、和歌山県の北東部に位置し、平核無(ひらたねなし)柿の生産高日本一として有名です。他にもイチゴや梅、桃やブルーベリー、梨、ブドウといった多くの果物を広く栽培しており、フルーツのまちとして一年を通して観光農園が開設されています。 今回取材させていただいたのは植田さんのお宅です。 植田さんが田舎暮らしを始めたのは3年ほど前。田舎暮らし当初は仕事が忙しくて、ほとんどかつらぎ町に来られない日が続きました。 昨年あたりからようやく仕事も落ち着き始めたため、今では月に数日は来られるようになったそうです。 そもそも植田さんが田舎暮らしを始めたきっかけは40歳代から憧れていた、「畑で野菜を作りたい」という夢を実現するためだとか。 今、植田さんは大阪府に住んでいるのですが、やはり大阪では畑での野菜作りというはとても難しいものがありました。 そのせいもあってか、憧れていた野菜作りの夢をずっと叶えたいと思っていたそうです。 畑のある家を探すため、遠くは岡山県にまで足を運び、いろいろと物件を探し回ったそうです。 和歌山県では旧金屋町も見回ったのですが、畑はあるものの日当たりの問題があったため断念しました。 そして季節は初春を迎える頃、ここかつらぎ町にやって来たときに植田さんは、畑よりもまず咲いていた梅の花の美しさに思わず一目惚れしました。 その後も3、4回ほど訪れ続け、そしてその年の年末に購入することを決めました。 かつらぎ町にある植田さん宅 これでようやく念願の夢だった野菜作りに専念・・・・といいたいところですが、それまでにまだまだやらなければいけないことが残っていました。 というのも、畑にしようとしていた家の庭は野菜作りに適した土壌ではなかったのです。 そのため、畑の土を敷き詰めるためにダンプカーを使ったり、近所の方々に手伝ったりしながらようやく畑作りは完成しました。 しかし、植田さん、実はこれまで野菜作りをしたことがありません。 そのため勉強するためいろんな本を読んだり、そして近所の人にいろいろと教えてもらったりしながら、着々と夢への実現へ向けて進んでいきます。 今となってはその甲斐もあってナスやきゅうり、ピーマンなど数多くの野菜を育てることが出来ました。初めての野菜作りということもあり、失敗もありましたが、その失敗を教訓に、来年こそは立派な野菜を育ててやる!と植田さんは意気込んでいます。 一目ぼれした梅の木 息子さんやお孫さんたちが休暇でかつらぎ町へ訪れたときには、その採れたての野菜を使ったーベキューで楽しんだり、ジャガイモ掘り体験で遊ばせたりしているそうです。 40歳代の頃からずっとあこがれていた田舎暮らしでの野菜作り。 その念願の夢が叶い、今では時間があるときは一日中ずっと土をいじっているそうです。 土をいじっている姿はまるで子供が無邪気に遊んでいるような、そんな風に見えるほど植田さんからは笑顔がこぼれていました。 独学でここまで育てました。すごい! |
枝豆にも挑戦します 梅の木には実がなっています 植田さんの念願のマイ畑 道具がずらりと並んでいます |
和歌山で暮らそう。
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