第24回 御坊市 松坂様宅 「150年前の古民家を移築」

御坊市は和歌山県の中部に位置し、和歌山県紀中・日高地域の中核都市です。 また、熊野古道にも位置しており、宮子姫生誕の地であることから、御坊市をアピールする恒例の夏祭り 「宮子姫まつり」で毎年多くの人で賑わいます。

黒潮の影響で年間を通じて温暖多雨の気候を生かし、主に野菜や花卉が生産されています。 中でも花卉の生産は和歌山県の生産高の四分の一を占め、スイートピー、カスミソウ、スターチスは全国有数の生産高を誇ります。 御坊市にある松坂さん宅さて、今回ここ御坊市で取材させていただいたのは松坂さんのお宅 松坂さんの田舎暮らしは4年ほど前から始まり、最初の頃は月に1回程度の頻度で、そして昨年お仕事をリタイアされてからは定住型の田舎暮らしになりました。

旦那さんはもともと和歌山出身だったこともあって、有田方面や清水方面など住み慣れた和歌山県内でいろんなところを見て回りましたが、田舎暮らしをするにあたっての松坂さんが決めた条件にはなかなか出会えなかったそうです。 その条件というのは、家庭菜園も出来て、釣りも出来る場所。 そしてゴルフも出来て、立地は海沿いではないという条件だとか。

そしてようやくこの場所にめぐり合うことができ、田舎暮らしが始まりました。この場所は松坂さんの条件に本当にぴったりの場所です。高速はすぐそばにあり、少し車で走れば生活に必要なものはなんでも揃うといった非常に便利な場所です。

奥さんは和歌山ではなく東京生まれ東京育ち。 東京とこちらではどちらが便利ですか?と尋ねてみたのですが、意外なことに「近いところになんでもあるので、意外とこっち(和歌山)の方が便利ですね」とのお答えが。 これにはちょっとびっくりしましたが、言われてみれば納得という感じです。 玄関には二重の立派な梁さて、松坂さんの家に注目をしてみると、これはもうたいへん特徴的な造りで、かつて加茂郷にあった150年ほど前の古民家の構造体を、そのままここに移築したとても珍しいお宅でした。玄関に入るとすぐに大きくて立派な梁が出迎えてくれて、どこか懐かしさを感じる雰囲気です。一部の梁は二重構造になっており、頑強な造りになっています。 自然のままの梁を使って建築するのは、今の職人さんには非常に難しいのだそうです。

ふとリビングに目をやると、とても大きな桜の幹をくりぬいて出来た火鉢があり、一瞬で江戸時代にまでタイムスリップしたかのよう。ただし、周囲を見回すと、薄型テレビやオール電化のキッチンなど、最新の電化製品が並べられているので、なんとも面白い光景が広がっていました。 桜の木をくりぬいた火鉢庭に出てみると、数え切れないほどたくさんの野菜が育っている家庭菜園があります。

枝豆やとうもろこし、そして南京、栗や梅などここに書き連ねるのが大変なほど。 家の敷地内にはビニール菜園もしており、家庭菜園にかける情熱が伝わってきます。最初から菜園に詳しかったわけではなく、ご近所の方などの協力をもらいながら、そしてうまくいかないときの経験を活かしながら、ここまで立派に育て上げることが出来たそうです。

日々成長していく野菜たちを見るのが、今いちばんの楽しみでもあり、喜びでもある松坂さん。 松坂さんの情熱をたくさん浴びて、野菜たちもすくすくと育っている、そう感じました。

みなさんも、田舎暮らしで自給自足の生活を始めてみませんか? 大変な苦労の中にも、無事収穫できたときの喜びは他では味わうことが出来ないかも。

和歌山で暮らそう。
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