第47回 海南市 D様 「海外から移住して田舎暮らし」

デーゲンコルベ様ご夫妻

今回お話を聞かせていただいたのは、この「田舎暮らしレポート」初の海外から移住された方です。
奥様は日本人ですが旦那様がドイツ人。お二人はシンガポールの会社でお仕事をされていながら、海南市で田舎暮らしを始められたというD様ご夫婦です。

シンガポールでは11年ほど過ごされたそうで、どうしていきなり日本の田舎暮らしに?と疑問に思わざるを得ませんでしたが、「ずっと都会で暮らしてきたので、次は田舎暮らしをしてみたかった」とのこと。お二人はシンガポールに移住する前は大阪で暮らしていたこともあり、都会での生活が長く続いていたため、かねてより田舎暮らしをしたいと思っていたそうです。

なぜ和歌山に?

まずは奥様の実家も大阪なので、できれば関西圏でということで、シンガポールからインターネットで探しはじめました。

大阪周辺では丹波なども考えたそうですが、冬は寒そう。またお仕事でシンガポールに行くのに空港に近いこと。いろいろと検討し和歌山を選んだのはもう一つ、美しい自然がたくさんあって、旦那様が大阪に住んでいた頃に趣味のバイクツーリングで良く訪れており、親しみを感じていたのだそうです。

お気に入りのご自宅

何箇所か見て回り、海沿いの別荘など気に入った物件もあったのですが、この古民家の佇まいと周辺の環境を見てとても気に入り、すぐに購入を決めたそうです。
古民家とはいえ、すでに水回りなどはリフォームされており、すぐにも住める状態でした。
また、奥様は在宅でお仕事をされており、ご主人も仕事用の場所が必要なので、ここなら離れを使って事務所スペースを取れるのも大きかったそうです。

元の玄関部分

もとの玄関はコンクリート貼りの土間でしたが、ウッドブロックを敷いてくつろぎスペースに。

キッチンダイニングに置いた薪ストーブ。もともとは古民家らしい土間だったようですが、板張りの床にリフォームされています。
古民家の欠点は、冬は隙間から冷気が入って少し寒いこと。しかし薪ストーブを焚けばかなり暖かいそうです。
愛犬のみかんちゃんもお気に入りの様子。
納屋ここに決めたもうひとつの理由が、納屋があること。
古民家の古い納屋に、こんなバイクがあるとはちょっとびっくり。
確かに和歌山は、高野龍神スカイラインや海沿いの国道など、ツーリングには人気のある道も多いです。

家の周りは段々畑

家の横の畑

家のすぐ横に段々の畑があります。
以前住まわれていた方が植えていた、みかん・もも・柿・ブルーベリーなどの果物の木があります。

物置には農具がたくさん残っていたので、空いているスペースに自分でも少しずつ野菜などを植えて育てているそうです。
ただし植えた芋が収穫直前にイノシシに食べられてしまったこともあるそうで、獣害対策もあわせて進めていく必要がありそうです。

ミツバチ巣箱畑のなかにミツバチの巣箱がありました。
まだ始めたばかりの初チャレンジですが、詳しい友人に教えてもらって自家製ハチミツに挑戦中とのこと。
オリーブの苗新しく植えたオリーブの苗。最初に植えた場所は、春から夏は日当たりが良かったのですが、冬になると日が当たらなくなってしまったので、別の場所に植えなおしました。

「田舎過ぎない」田舎暮らし

道路から少し入った高台になるので、静かで眺めも良い庭先はひと休みに最高。
家の佇まいや立地など、この場所はお二人の条件「田舎過ぎない田舎暮らし」にぴったり。
静かですが庭先からは民家も見えるので寂しい場所ではありません。最寄りの駅や高速道路のインターチェンジには車で15分程度と近く、スーパーやコンビニ・ホームセンター・銀行・病院は10分以内。

何より旦那様は仕事の都合で月に1週間程度シンガポールで過ごされるそうで、関西国際空港に行くのも、車で1時間以内。大阪市内よりも早いかもしれません。

自然豊かで便利なまち、海南市。

JR海南駅

海も山も近く、自然が豊かな海南市。それでいて、JR海南駅には「特急くろしお」も停まり、大阪や京都までは電車1本で楽々行けてしまいます。
高速道路のICは市内になんと3箇所。車で関空まで1時間以内、南に行けばリゾート地の白浜温泉までは1時間ちょっと。
都会に行くにも自然に親しむにも便利な場所です。

海南市の市街地を見下ろす山上からの眺め。
すぐ隣は県庁所在地の和歌山市で、和歌山市の隣は大阪府の泉南となり、関西国際空港があります。
田舎暮らしからすぐに都会へ、そして海外へ。
意外と便利な、田舎暮らしができるまちです。