2018.03.19

紀の川市にて古民家再生中

こんにちは、古民家がとても大好きな、岡です

ただいま紀の川市にて古民家再生中です!

1か月前の写真が上の写真。


この写真が本日の写真です。

ずいぶんと家らしくなってきました!(床があるのが、わかりますでしょうか?)

古民家を再生するときは、時には最初の写真のように、床をめくって、ほとんど骨組みだけの状態にすることがあります。

「そこまで解体するのなら、いっそ全部壊したほうがいいのでは??」なんて思っていませんか??

じつは、この木組みの構造体がとても値打ちがあり、今ではかなり高価な代物なのです!

詳しいことを書くと、原稿用紙に何ページにもなってしまうので、簡単にいうと・・いまこのような木組みの構造体で家を新築するとなると、坪100万円はするといわれています。

これだけの大きな梁を木組みで組み立てるとなると、かなりの日数かかりますし、第一、それができる職人さんが少なくなってきているのからです。

全部解体して新築にするのは簡単です。でも、このような貴重な構造体は、できれば壊さないで活用してほしいと思っています。


床下の様子がこの写真です。

新たに、床組みを作って、床下断熱材を施工しています。以前の木質の束(つか)に加えて、鋼製束もめいっぱい配置しています。

古民家をそのままキレイにするのではなく、あくまでも住宅としての性能や質を上げて、新たに生まれ変わらせるのが「古民家再生」なのです!


サッシは新たにアルミのペアガラスを採用。

本音を言うと、木製の造作サッシが好きなのですが・・・じつは、私の実家は岩出にある築80年の長屋なのですが、

リノベーションをする際、私のわがままで木製の造作サッシを導入してもらいました(単に好きだという理由で)

しかし、やはり冬になるとすき間風が入ってきて、どうにも寒いです。。

その経験から、やはりサッシは木製ではなくアルミのペアガラスのほうがいいなぁ、と実感しております。


こちらの現場は、伝統工法の古民家とくっついた形で在来工法の建物が接続されています。

在来工法は、あくまでも剛構造(かためる構造)なので、このように筋交いを入れた壁を新たに設けて耐震性を高めています。

ちなみに伝統工法は柔構造(しなやかな構造)なので、このような耐力壁は設けません、(この話は別の機会に)

どのような素敵な住まいが完成するのか・・いまから楽しみです!!