海南市に嬉しい春を呼ぶ「紀州海南ひなめぐり」が今年も華やかに開催中です。各家庭で役割を終えた雛人形を募って海南市内の各所に飾り、地域内外の方々に雛人形を楽しみながら、町めぐりをしてもらおうという趣旨で行われる「紀州海南ひなめぐり」。第５回目となる今年は、催しをもう少し長く楽しみたいという声に応えて、会期が２月１５日（日）～３月１５日に変わりました。

会場の一つであるＪＲ海南駅に飾られている、超ビッグ雛壇「千体雛」の前では、子どもさんたちが嬉しそうに大はしゃぎ！思わず足を止めて、携帯で写真を撮っている若い男性の方もいました。

今や名物となった海南駅の「千体雛」ですが、実は千体以上あるそうです。家族から大事にされてきた「お雛さま」が、今度はたくさんの人たちに見てもらえる場で大活躍です！

お雛様と一緒に飾られているのは、「さげもん」と呼ばれる飾り物。江戸時代末期より女の子が生まれると、初節句のお祝いに古着の端切れで小物を飾ったのが始まり。小物は鶴や亀、海老など縁起の良いものや、女の子が大好きな手まりやお花など。一つひとつ丁寧に作られた愛らしい小物に、娘の幸せと健康、良縁を願う親心が感じられて、温かで幸せな気持ちになりました。

「紀州海南ひなめぐり」の会場は、ＪＲ海南駅や黒江の川端通り、駅前商店街のほか、個人宅や商店の窓辺にも雛人形が飾られています。特に今年は毎年２月は休園期間中の「温山荘園」が特別に開園して会場に加わり、国重要文化財の本館に７組のお雛様を展示中です！「温山荘園」では３月１日（日）午前１０時～午後４時まで、特別イベント「温山荘園でひいなあそび」が開催予定。

雛人形を楽しみながら町歩きをして、ぜひ海南の街の良さも見つけてくださいね！黒江の歴史的な町並みや温山荘園の美しい庭園など、海南にも魅力のあるスポットがたくさんありますよ！